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真生窯二代 宮本雅夫

雅夫の緑彩

初代の色絵細描技法を継承しつつ、
色・形・マチエールを精緻なまでに追求
現代の青手九谷の新しい表現に取り組む

初代の色絵細描技法を継承しつつ、
色・形・マチエールを精緻なまでに追求
現代の青手九谷の新しい表現に取り組む

九谷焼を見つめ直す

1971年には忠夫の長男 雅夫が生まれ、1996年東京藝術大学卒業後に真生窯に入り、同年の第43回日本伝統工芸展に出品し初入選します。

窯に入った当初は産地でモノを作るという事を意識的に排除し、自作を九谷焼と謂わずに色絵磁器と称していました。
しかし、亡き母の「今のうちにしっかりと父の技を習った方が良い」という言葉を契機とし、産地にこだわることはとても自然であると思うようになります。

雅夫は肩の力が抜けると同時に、足元を見渡すと初代である父 忠夫が確立した色絵細描技法が他に類がない自窯の大きな強みであるという事に気づきます。

青手九谷の
新しい表現

「青手」という世界でも稀な表現が、自らの最も身近な存在であった九谷にあるということを再認識し、その稀有な青手を自らのフィルターに通して進化させた「緑彩」という表現を生み出します。

初代の色絵細描技法を継承しつつ、色・形・マチエールを精緻なまでに追求した緑彩をはじめとする技法で作品を生み出し、現代の青手九谷の新しい表現に取り組み、あゆみを続けています。