第4回三井ゴールデン匠賞 受賞
日本の伝統を継承しながら未来につながるものづくりに真摯に取り組み、さらに発展させている伝統工芸の担い手の活動に焦点を当てた「三井ゴールデン匠賞」
この度、第4回三井ゴールデン匠賞を受賞することができました。
関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
これは、作品よりもその人と取り組みを評価するというもので、作り手としてジワジワありがたみが湧いています。
産地でものを作るという行為を意識的に排除し自作を九谷焼と謂わずに色絵磁器と称していた駆け出しの時を経て、40代になってからのこの10年間は徹底的に産地にこだわったものづくりを行なってきました。
外から見栄えの良い知識を持ち込むのではなく、あらためて足元を見渡すと世界にも稀な表現が九谷焼にはあることに気づき、肩の力が抜けると同時に、生まれ育った土地を心から誇れるようになりました。
作家として、職人として、窯主として、頭・手・足を使ってコツコツ積み重ねてきたこと、またこれから目指すことについて評価して下さったことは、何よりの喜びです。
「人の三井」が社風の三井グループ各社がまとまった三井広報委員会が主催するこの賞を通して、三井グループの企業の方々が伝統工芸に関わる人たちを応援してくださるインパクトはとても大きいものと考えます。
微力ではありますが、この受賞が産地の様々な課題の解決に向かっていく一助となれば幸いです。
